2010年3月3日水曜日

加齢とともに目も老化

加齢とともに目も老化して、目の疲れや視力の衰えを自覚させられるようになってきます。
見えにくくなって初めて、大切さに気付くようです。話には聞いていても上の空、生活習慣病と同じに。

■見るということ
物を見ると、光は→角膜①→水晶体②→硝子体③→網膜④→視神経→脳
という具合に進み、脳で物体を認識します。

①目を覆う透明な膜
②毛様体の筋肉の収縮によって、厚味を変え、光の屈折を調整
③眼球の形を保つ
④神経細胞が集まった薄い膜

■目の病気・・白内障と緑内障
白内障・・・水晶体が濁る病気
   濁りを取ることはできないので、それを取り除いて眼内レンズを入れる
  症状
   目がかすむ
   視力が低下
   まぶしく感じる
   眼鏡が合わなくなった

緑内障・・・視神経の神経繊維が失われ、視野が欠ける。
   40歳以上の人20人に1人
   中途失明の第1位
自覚症状は中期になってから
   障害され始めて5~10年後
   120万本の内60万本減っても、検査で発見できない
発症の原因
眼圧コントロールは、房水による

毛様体で房水発生、角膜から線維柱帯をへて排出
  老廃物などが詰まると、排水が悪くなって眼圧が上がる→視神経を圧迫→ 緑内障
発症しやすい人
  近視
  家族に緑内障患者がいると、発症頻度2倍
  視神経が障害されやすい人
  正常眼圧緑内障…全体の7割

治療
  眼圧を下げる…これでほとんどの緑内障の進行を抑えられる。
 1.薬物療法
   点眼薬で眼圧を下げる→ 房水が作られるのを抑える
房水の排出を促す
両方の働きがある
 2.レーザー療法
   慢性の緑内障の治療では「線維柱帯形成術」が最もよく行われる。
   レーザーを繊維柱帯に当てて詰まりを取り除き、房水の通りをよくする。
   約7割の患者に効果がある。
   再び詰まっても、繰り返し治療できる。

3.手術療法
    線維柱帯切除術
体への負担が比較的少なく、高齢者も受けること可
術後5年たっても90%以上の患者が良好状態を維持している

房水が出過ぎて眼圧が下がり過ぎる
細菌感染
白内障の進行が速すぎる
   などの合併症を起こすこともある