2009年10月5日月曜日

トマトとリコピン

トマトは、強力な抗酸化物質を含んだ普段の食卓に欠かせない野菜ですね。
赤い色が食卓を晴れやかに引き立ててくれます。

ことにイタリア料理では欠かせないトマトですが、その故郷は、南米のペルーやエクアドルなどアンデス山脈の高冷地帯、きわめて雨の少ない地域です。
これを反映してかトマトは雨が多いことをきらいます。

コロンブスの新大陸発見をきっかけにヨーロッパへ伝わり、ピザやパスタ、ブイヤベース、ガスパチョなどさまざまな料理の素材として世界各地で栽培されています。

日本では、江戸時代に長崎に伝えられましたが、当時は臭みが強かったことから鑑賞用でした。昭和初期に米国から甘みに富んだトマトが入ってくると、食生活の洋風化とともに本格的な栽培が始まりました。


リコピン ;赤い皮の色素であるリコピンには、有害な活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用があり、ガンや動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果が期待できます。
ビタミン等:コラーゲンを合成するビタミンCや、タンパク質や脂肪の代謝を助けるビタミンB6、整腸作用のあるペクチン、高血圧を防ぐカリウムやルチンなども含みます。ビタミンAは、トマト関連食品のトマト・ピザ・トマトソースが前立腺がんの予防効果あるといわれています。
酸    :クエン酸やリンゴ酸などの独特の酸味が胃液の分泌を促す働きがあるため、食欲が低下しがちな夏場に食欲を増進させる効果も期待できます。